PLAのアセトン耐性について
以前にABSをアセトンで表面処理するという記事を書きました。
当時は冬でしたが、暖かくなるにつれてPLAで作った部品に変化がでてきました。
まず目に付いたのは容器に入れてあるアセトンの色が赤っぽくなりました。
この時点で、あ、これPLAが溶けてるな・・・と確信。
容器を開けてフタの裏側に取り付けたパーツを見てみると
どう見ても変形してます。
若干白っぽくなっている部分もあります。
3月頃に使ったときは問題ありませんでした。
季節が変わり、気温が上がってきてアセトンの気化が促進されたことが原因だと思います。
ついでにPLAをアセトンに直接漬けたらどうなるのかテストしました。
dreamerの寸法精度を調査したときに作ったテストピースを投入。
5時間後
なんかすごいことになってます・・・。
アセトン漬けしていないものと比べるともう完全に別物になっちゃってます。
しゅごい・・・。
どうやらPLAはアセトンに弱いようです。
アセトン処理容器のパーツはABS,PLA以外のフィラメントで作り直す必要がありますね・・・。
まずはアセトンに強い素材を探すところからですか・・・。
あんまり高いフィラメントは買いたくないんですがね。
3Dプリンターで子供のおもちゃを作ってみた
暇だったので、別に欲しくもないけど作ってみた。
ボール転がしてゴール目指すやつ。
右上と左下にくぼみがあってそこをスタートorゴールとします。
アクリル板は磁石で固定しているので簡単に取り外しが可能。
逆さにしても落ちたりはしない。
ボールは手芸屋で、残りは余り物を使ったので制作費は300円くらい。
幼児向けのおもちゃなら3Dプリンターで作るのもアリかも?
積み木とかなら3Dモデリングも簡単だし誰でも作れます。
レゴブロックを3Dプリンターで作る人もいるみたいですが、こっちはちょっと難易度が高いかな?
ちょっと話は変わりますが
3Dプリンター市場の今後について
どのように進化していくのか時々考えることがあります。
企業向けはどんどん進化していって需要も高まっていくと確信していますが
一般家庭には普及しなさそう。
インクジェットプリンターが一般家庭に普及したのは写真の現像や年賀状の作成という大きな需要があったからですが、3Dプリンターにはそれがありません。
一部のものづくりを趣味としている人にとっては非常に便利で魅力的な商品ですが、そうでない人にとっては興味はあるけど高い金を出して買うほどではない。
何より3Dモデリングは難しいという先入観から敬遠されがちです。
モデリングの簡略化と普及は他社に任せるとして
何か新しい需要を生み出してビジネスにできないかとたまーに考えていますが、今のところはいいアイデアは浮かんでこないのが現状です。
今回作ったような子供向けのおもちゃだって大抵のものは100円ショップで買えてしまう時代ですからね・・・。
簡易撮影ブースを作ってみた
写真を撮る機会が増えてきたので撮影用のブースが欲しくなりました。
布は近くの手芸屋で買ってきて
残りは家にあったあまり物のMDF板と、それを立てるスタンドを3Dプリント。
布は黒と白の2種類用意しました。
照明もちゃんとした物が欲しいところですが、とりあえずは無しで。
デジカメも10年前のものなので買い換えたいところですが金欠気味なのでまた今度・・・。
しかし、写真を綺麗に撮るのって難しいですね。
照明の位置や撮影の時間帯など、奥が深そうです。
3Dプリンターで日用雑貨を色々作ってみた
今回は日用品を色々と。
コースター
写真は細めのタンブラーですが、大抵のコップは置けるサイズになっています。
ホットでも変形はしません。
鍋ふたスタンド
サイドスペースが狭くて市販品で良さそうなのが見つからなかったので3Dプリントしました。
高さと強度の都合上、分割してプリントしています。
ハンガー掛け
我が家では浴室で洗濯物を干しています。
浴室に乾燥機能が付いている物件なのです。
入浴中に使っていないハンガーを風呂場に掛けっぱなしにするわけにはいかないので
浴室外にハンガーを掛けておく場所が必要でしたが
賃貸特有の悩みとして「狭い」ということもあり、掛けられそうな場所がありませんでした。
壁に穴を空けたりできないだけでなく、画鋲さえも禁止な物件なので自然と上のほうのスペースが余ってきます。
そして、使っていない空間の有効活用としてこの方法を思いつきました。
洗面台の小物入れ
増えてきた小道具を整理するため、据付のサイドポケットに合うサイズでプリント。
こういうのは100円ショップでもちょうどいいサイズが中々無いものですが、3Dプリントなら簡単です。
模型用筆置き
3Dプリンターでガンプラパーツを作ってみた
1/144ガンダムバエルを買ってみました。
数年ぶりのガンプラ製作になります。
小遣い稼ぎにでもなればと思って・・・。
パイロットはマクギリス・ロリドファリド。
最近のガンプラは継ぎ目消しがほぼ必要ない設計になっているようで
昔と比べるとずいぶんと進化した感じがします。
とりあえずパーツを全て切り取ってやすりがけをしていると
1箇所、厄介なところがあった。
段差がすごく薄いところにランナー接続部があって、やすりで削ると段差が消えかねない。
ヤフオクで出品されている作品を見ると、全部削って無かったことにしている人もいる・・・。いや、それはダメだろ・・・。
もとの造形をそのまま生かすのは難しそうなので、一旦全部削って新たに作ることにします。
せっかくなので3Dプリントでやってみることに。
平らに削る
↓
3Dプリントしたものをやすりがけして積層痕を消してから接着する
フィラメントはABSを使用
ABSなら模型用接着剤で接着可能
↓
サフ→白サフで下地色を揃えスミ入れペンで塗る
幅2mm厚さ1mmくらいの極小サイズの造形だったのでプリントできるかどうか微妙なところだったのですが、なんとかできました。
これより小さいのは0.4mmのノズルでは無理ですね。
削り取る前の状態では厚みは0.5mm程度だったのですが作業性を考慮して1mmに変更しています。
たまには初音ミクさんを
そろそろ、お前のブログ全然みくみくしてないじゃん!って言われそうなんでミクさんにスポットを当ててみます。
まず、クリプトン公式サイトで配布しているV4Xミクさんの画像を用意。
デザインスパークで読み込んで、輪郭をなぞります。
これをプルで少しだけ厚みをつけてプリント。
プリントしてアセトン処理するとこうなります。
シルエットだけでもかわいいです。
100x100mmに収まるくらいのサイズです。
髪の毛の先端は細すぎて潰れてしまいました。
レーザーカッターが欲しくなります・・・。
こちらは数年前に作ったもの。
レジンキャストで成形したものにクロム調のメッキをしてあります。
個人が扱える塗料でクロム感を出すのはすごく難しいので「きらきら工房」というところにお願いしました。
ここはプラモデル専門なのですが、試作扱いということで対応していただけました。
レジンキャスト成形品へのメッキは前例がないということでしたがそこそこ綺麗に仕上がっています。
これを個人でできるようになると車のデコレーションなど色々捗るんですが・・・。