PVAフィラメント(水溶性フィラメント)を試してみた④
以前試したPVAフィラメントですが他社製品などのことも調べてみると、どうやら水ではなく熱湯に溶けるらしい。
詐欺商品などと書いてしまいましたが、少し訂正する必要がありそうです。
商品説明にはお湯ではなく水と書いてあったので仕方ないですね。
ということで、沸騰したお湯に浸した場合どうなるのか再検証しました。
もうプリントするのも面倒だったのでフィラメントを切ってそのまま使います。
沸騰したお湯を注いで放置します。
お湯が冷めるまで放置すると・・・
若干表面が崩れています。
指でほぐしてみるとこのようになりました。
長いほうはあまりほぐれませんでしたが
短いほうはかなりばらばらになっています。
溶けたというよりは細かい繊維の束の結合が解けてバラバラになったという感じ。
お湯が若干白っぽくなっていたので全く溶けていないということではないようです。
今回はお湯を入れてから自然に冷めるまでの間で検証しましたが
沸騰させ続ければもっと溶けるのかもしれません。
次回は鍋で加熱してみようと思います。
3Dプリンターで漢字ペン立てを作ってみた
ここで販売されている「世界に一つだけの漢字ペン立て」を見て、え?こんなのが商売になるの?と思ってしまった。
紹介写真を見ると
FDM(熱溶解積層法)式3Dプリンターでプリントされたものだということがわかります。
斜面がギザギザになっているのも確認できるので、高性能な業務用機種ではなく低価格帯の汎用プリンターのようです。
これなら数万円の機種でも作れますね。
というわけで実際にdreamerで作ってみました。
直径80㎜ 高さ90㎜
プリント時間:約9時間
フィラメントを40Mほど使用
フィラメント代と電気代:約300円
販売価格10800円のものが300円で作れました。
しかしこれ、ペン立てなのにペンを挿すスペースがほとんどないですね。
漢字によってはペン立てとしての機能は果たせそうにありません。
もっと細いFONTを使うべきでした。
しかしこれ、需要あるんですかね?
3Mのプラットフォームシートを試してみた
3Dプリンターを扱うにあたってよくある悩み
「1層目が定着しない」
これが結構大きな問題になります。
1層目がプリントできないとその後の積層はできないので当然ですが。
特にABSの場合は1層目の定着が弱いと反ってしまいます。
プラットフォームの材質も機種によって違いがあり、金属だったりガラスだったり。
その上にポリイミドテープ(カプトンテープ)やマスキングテープを貼ったりして、とにかく吸着力を上げようと先人たちが奮闘してきました。
私も先人の知恵を借りて3Mのブルーテープを貼って、その上にスティックのりを塗ることで定着力の増強をしていました。
しかし、プリントして造形物をはがす時にブルーテープも一緒に破れてしまって、毎回貼り直すはめに。
そんな中、3Mから新しい製品が発売されました。
これ。
発売直後は在庫切れになるほどでした。
それだけ3Dプリンター保有者は同じ悩みを抱えていたということですね。
私は初動に乗り遅れてしまって購入できたのは1か月以上も後でした。
実際に使用してみると・・・
まず、Doreamerのプラットフォームは横幅があり、シートで全てを覆うことは出来ませんでした。
また、貼り付け面が傷だらけだったので空気が入ってしまいました。
購入直後の綺麗な状態なら空気が入らずに綺麗に貼れると思います。
すでに傷がついている場合はやすり掛けをして表面の凹凸を無くしてから貼りましょう。
気を取り直してプリントしました。
ブルーテープ+スティックのり と大差ない吸着力を発揮してくれました。
今までの方法では、定着面に細かい凸凹を作ることで吸着力をあげるという観点からブルーテープ等の方法がとられてきました。
しかし、今回の3Mプラットフォームシートは表面がツルツルなのに高い吸着力を実現しています。
造形物の底面もツルツルで綺麗です。
そして、ブルーテープの課題であった1度使うと剥がす時に破れてしまう問題。
このシートはその問題を解決してくれました。
10回程度プリントをしましたが、まだまだ使えそうです。
商品説明では、プリント後は簡単にはがすことができると謳っていますが、結構強く定着していてスクレーパーを使用しないと取れません。
(形状によっては簡単にはがすことができます)
3枚入りなので1枚当たり600円くらいです。
コストパフォーマンス的にはブルーテープのほうが優秀かもしれませんが利便性では3Mプラットフォームシートの圧勝といったところでしょうか。
結構おすすめです。
3Dプリンターでコップカバーを作ってみた
炭酸飲料をコップで飲もうとするとこうなる。
目に見えず気付かない場合もありますが、必ず起こります。
綺麗好きだが掃除はなるべくしたくない。
PC付近ではなおさら。
というわけでコップカバー作ります。
普段使っているタンブラーから採寸して設計。
一応食器なので植物由来のプラスチックであるPLAを使います。
できたのがこちら。
ストロー必須ですが、炭酸弾けは防げます。
ストローは100均で100本入りを調達。
PVAフィラメント(水溶性フィラメント)を試してみた③
前回、水に漬けて72時間のところまで経過観察しました。
72時間経過時点で水を交換しました。
さらに続けた結果
96時間経過
変化なし
120時間経過
変化なし
これ以上は無駄だと判断したので打ち切ります。
最後に120時間経過時の全面の写真を
側面1
側面2
側面3
側面4
底面(ラフト剥離済)
天面に比べ、全くと言っていいほど変化が見られなかった。
結論
今回試したPVAフィラメント↓
水溶性、どの製品よりも早く水に融けるという説明文があるが
実際には、まったく融けず少し膨張して柔らかくなる程度。
ほかの方のレビューにもある通り、詐欺商品でした。
続き
PVAフィラメント(水溶性フィラメント)を試してみた②
前回、PVAでプリントしたものを水に漬けて放置したところまで書きました。
今回は、途中経過を。
PVAフィラメントとABSフィラメントの2色プリント(詳細は前回を参照)
水に漬けて24時間経過
PVAが盛り上がってきました。
48時間経過
さらに浮き上がってきました。
ただ、さわってみると硬いです。
72時間経過
PVAの膨らみに耐え切れず、ABS(ピンク)が変形し始める。
PVAフィラメントの硬度はあまり変化が見られなかったので取れる部分だけ取ってみました。
出っ張っていた部分は手で取れましたが内部は細工用ペンチで取りました。
これ以上はペンチでも取れなかったのでさらに水に漬けて放置することにします。
72時間水に漬けた結果がこれって・・・
ABS側も破損してしまったし、実用的とは言えない・・・
一応、完全に除去できるまで経過観察しようと思います・・・。
PVAフィラメント(水溶性フィラメント)を試してみた
今回はPVAフィラメントを試してみようと思います。
PVAフィラメントの特徴は「水に溶ける」こと。
サポート材として使うのが一般的です。
取り扱っているメーカーが少ないですが
試しにamazonで購入しました。
☆1評価が気になりますが
1件だけの評価なんてあてにならないので突撃します。
←製品紹介のためリンク貼りますが、購入はお勧めしません。
FLASHFORGEの無料スライサーソフトFlashprintに内蔵されている2色プリントサンプルデータを使います。
PVAフィラメントの設定温度は220~240度となっているのでABSを使用します。
プリントした結果・・・
白がPVA
ピンクがABS
PVAは隙間だらけ・・・
気を取り直して
次に、水に投入してPVAを溶かします。
水に浮くので落し蓋をしてしばらく放置します。
ほかの方のブログ等をみると溶けるまで2,3日かかるようなので今日はここまで。
次回、途中経過と結果を載せようと思います。